僕はあまり「常識」が好きではない
ある投資家のオフ会で食事に行くことになったらしい、その際に近所の居酒屋で食事をしようということになった
そこでは飲み物が高かったので水だけで乾杯をしてそれをSNSにアップしたのだ。それは瞬く間に拡散されて右から左まで多くの投資家から袋叩きにあっっていた
まず石を投げていたのが自称居酒屋経営者のアカウントだ。直接つぶやきに対して「あなたの行動は非常識だ」などと連続で投稿し罵っているではないか。この時点でこの人「常識」のやり方に疑問はあるがそれは置いておこう
一番多かった声は「居酒屋じゃなくてファミレスにいけ」だ
ここで一つ疑問なのは居酒屋店主としては彼らは本当にこないで欲しかったのだろうか?
彼らが初めからファミレスに行っていたら売上はゼロなのである
もう一度言うが売り上げが「ゼロ」なのである。そして、多くの食品には賞味期限というものが存在している。彼らが消費しなければ今度は廃棄というリスクが時間の経過とともに高くなる
そう、飲食店において売上がゼロというのはゼロなのではなく廃棄損失のリスクをかかえることになるのである。言い換えれば彼らは救世主ではないのか?店舗は損失から回避されるのである
これは株の投資でいうならストップ安目前で買い注文してくれてるようなものではないか?損失回避できただけでなく利益まで取ることができているのだ
これに対して多くの投資家たちが何の疑問ももたず「居酒屋」「常識」という考えからアルコールを注文しないのはおかしいからよそへ行けと言っているのだ
確かに割高のアルコールや飲料を注文して欲しいのはわかる。しかしそれは店側の希望でしかない。洋服屋で言えば一番売れてない在庫の高い服を買って欲しいし、ドラッグストアならトイレットペーパーではなく薬を買って欲しいという願望でしかない
話が変わるが最近では一人焼肉なるお店がどんどん増えてきているのはご存じだろうか。焼肉と言えばボックス席で複数人で食事をするというのが「常識」であるしそもそも一人用の席なんてない、一人で食べに行くのは何となく「恥ずかしい」「かっこ悪い」「ダサい」そんなイメージがないだろうか(まぁ僕は一人でも行ってましたが)
もちろんそれは一人で焼肉を食べたいという客の要望があったからだろう。だから企業はそれに対応して一人でも気軽に食べられる焼肉店を展開した
また、最近では回らない回転寿司屋が主流になってきているのはご存じだろうか?回転寿司ならレーンを回転してるのが「常識」であった。今はタッチパネルで注文するとレーンから注文した寿司が流れてくるのである。それは客側が回転している寿司を取らないことで廃棄が嵩んでいたからだろう。少し前ならみんなが何の疑問もなく回転している皿を取っていた。ネタが干からびていることもあっただろう
ではなぜか?客側がそれを望んでいなかったからだ。「回ってない寿司が食べたければそういう店に行け」という声が聞こえてきそうだが。私たちは安くて新鮮な寿司が食べたいのだ
結果的に会社は客のニーズに合わせて技術が進化していくことになるのである
話を戻そう、「居酒屋で食事がしたい」こういった客の要望があった以上それは商売として成立する可能性が高いと考えられる。「非常識だ」と跳ねのけるのではなく企業が「非常識」をぶち壊して進化していけばそれが「常識」となっていくだろうと私は思うし、そうであって欲しいと願う
常識を疑って、過去を否定する人間ターキーより
ターキー
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